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グルメ

【実際に食べてみた】冷凍×蒸式調理で名店の味を再現。セブンイレブンの「できたて麺」を徹底解説[レポ]

セブン-イレブンがまた一つ、革新的なサービスを打ち出しました。それが、「お店で仕上げた できたて麺」サービスです。このサービスは、冷凍食品と店頭調理を融合させることで、従来のコンビニの枠を超えた、専門店のクオリティに匹敵する「できたて」の一杯を、わずか90秒で提供することを可能にしました。

この画期的な取り組みは、まず埼玉県の一部のセブン-イレブン店舗で先行導入されています。

本記事では、実際に体験した様子も添えながら、「できたて麺」の魅力を紹介します。

「蒸式調理」と「三層構造」のパッケージ技術

「お店で仕上げた できたて麺」が、なぜこれほどまでに「できたて」のクオリティを再現できるのか。その秘密は、専用に開発された「調理マシン」と、徹底的に計算された「商品パッケージの構造」にあります。

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1. 高速でクオリティを維持する「蒸式調理」

このサービスで使用される専用調理マシンは、高圧・高温の水蒸気(スチーム)を用いた「蒸式調理」を採用しています。冷凍状態にある麺、スープ、具材を、この水蒸気が短時間で芯から均一に加熱。従来の電子レンジ調理や、お湯で戻す方法とは一線を画します。

  • 麺のコシの再現: 麺を瞬時に、かつ均一に加熱することで、冷凍による劣化を防ぎ、専門店で茹でたような弾力とコシを保った状態に仕上げます。

  • 香りと風味の最大化: スチームの密閉された空間で調理することで、スープや具材に含まれる豊かな香りが外に逃げることなく閉じ込められ、食べる直前に解放されます。これにより、電子レンジ調理では得られにくい、奥行きのある風味を実現しています。

  • 調理時間の短縮: 高温高圧の蒸気は熱伝導率が非常に高いため、約90秒という驚異的なスピードで調理を完了させ、お客さまを待たせるストレスを最小限に抑えます。

2. 緻密に設計された「三層構造」パッケージ

商品は、麺、スープ、具材をすべて一つにまとめた専用の容器に入っています。この容器は、麺とスープが調理の直前まで分離し、蒸気による最適な加熱を受けられるように設計された「三層構造」となっています。

  1. 最上層: チャーシューや野菜などの具材。

  2. 中間層: 麺。

  3. 最下層: 凝縮されたスープ(ストレートまたは濃縮)。

調理マシンにセットされ、蒸気加熱が始まると、各層がそれぞれに最適な加熱を受けつつ、最後にスープが溶け、麺と絡み合う設計です。この設計こそが、麺がスープを吸いすぎて伸びてしまうのを防ぎ、それぞれの素材が最高の状態で仕上がることを保証しているのです。

公式ページ

宅麺.comとの協業が生み出す「名店の味」



 「お店で仕上げた できたて麺」サービスの中で、特に食通の注目を集めているのが、冷凍ラーメンのECサイトとして知られる「宅麺.com」を展開するグルメエックス社との強力なコラボレーションです。

「宅麺.com」は、全国の人気ラーメン店のスープと麺、具材をそのまま冷凍し、自宅で名店の味を再現できるというビジネスモデルを確立したパイオニアです。その最大の強みは、「冷凍しても味が落ちない」ための技術ノウハウ、そして全国のラーメン店との信頼関係とネットワークです。

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宅麺とは?

宅麺は日本全国の行列のできる名店ラーメンの味を店主直送でそのままお届けするサービス。
店舗で出しているスープを濃縮せずに、麺や具材をそのままの状態で冷凍した商品や、 お店のレシピと味を研究し尽くして、店主のこだわりを忠実に再現した商品を提供。
生麺の風味とあわせ、宅麺でしか味わえない「自宅でも、“本物”を啜る贅沢を。」に、こだわっています。 2025年5月現在、全国700店舗以上の有名ラーメン店がパートナーとして加盟し、 累計約1,800種類の商品を取り扱っています。

コラボ商品

セブン-イレブンは、この「宅麺.com」で培われた、名店の味を再現するための冷凍技術とレシピ開発力を取り入れ、以下の2品をラインナップに投入しました。この試みは、名店のラーメンをコンビニのインフラに乗せるという、まさに「食の民主化」を推し進めるものです。

  • 『ぱっと旨っ宅麺 中華蕎麦とみ田 濃厚豚骨魚介ラーメン』(税込880円): 千葉県松戸市に本店を構え、ラーメン・つけ麺のトップランナーとして君臨する「中華蕎麦とみ田」の味を再現。濃厚でありながら重すぎない、豚骨と魚介の旨味が複雑に絡み合う極上のスープが特長です。「宅麺.com」でも常に高い人気を誇るこの一杯が、コンビニで手軽に、しかも「できたて」のクオリティで味わえるのは、まさに画期的です。

  • 『ぱっと旨っ宅麺 麺処 晴 煮干し醤油ラーメン』(税込780円): 東京都墨田区に本店を置き、煮干しラーメンのブームを牽引してきた名店「麺処 晴」の味を再現。クリアでありながら、奥深い煮干しの香りと旨味が凝縮された醤油スープが、蒸式調理によってそのポテンシャルを最大限に引き出されます。煮干し好きにはたまらない、洗練された一杯です。

これらのコラボ商品は、「宅麺.com」が名店から提供されたスープをそのまま冷凍し、自宅で再現するECモデルとは異なり、「できたて麺」の専用調理システムに最適化されたレシピ開発と製造プロセスを経ています。しかし、その根底には「本物の味を再現する」という「宅麺.com」の哲学が息づいています。

実際に食べてみた

埼玉県の先行導入店舗へ、実際に食べに行ってきました!店内にも大々的に宣伝されていました。

鍋焼きうどんサイズ。真ん中に穴が空いているのが特徴的。ここが調理の肝です。

台湾まぜそばを注文。

真ん中に棒がブッ刺さる。熱いので火傷注意らしい。

できあがり。台湾まぜそばにしては汁が多い。あと、全体的に量が少ないイメージ。

下の方に具が固まっていた。しっかり混ぜないといけない。

食べた感想、美味しかったっちゃ美味しかったが、値段相応かと言われたらそうでもない気がした。

ただ、手軽にできたてのごはんが食べれるのは画期的。また、田舎や近隣に飲食店がないエリアでは重宝されるかもしれない。

実際に食べてみた様子はYouTubeショートとTikTokに動画をアップしています!

@ittosandesu 【一部店舗限定】セブイレのできたて麺食べてきた![先行販売] ラーメン専門店のようなできたての味が、コンビニで味わえるように⁈ #セブンイレブン #限定発売 #ラーメン #セブイレ #飯テロ ♬ チープで可愛い 運動会の定番曲 – きっずさうんど

強み

「お店で仕上げた できたて麺」サービスは、単なる新商品ではなく、消費者と業界全体に大きなメリットをもたらすプラットフォームです。

1. 消費者(カスタマー)にとってのメリット

  • 専門店レベルの味: 従来のコンビニのチルド麺や冷凍麺では到達しえなかった、麺のコシ、スープの香り、具材の食感を体験できます。

  • 圧倒的な利便性: 調理時間約90秒というスピードで、ランチや夜食としてすぐに本格的な食事が楽しめます。

  • 選択肢の拡大: 基本ラインナップに加え、名店コラボ商品が加わることで、コンビニで選べる食の幅が格段に広がります。

2. 業界(店舗・メーカー)にとってのメリット

  • 食品ロスの削減: 冷凍状態で管理するため、チルド商品に比べて賞味期限が長く、店舗での食品ロスを大幅に削減できます。

  • オペレーションの簡素化: 従来のレジ横で揚げるホットスナックや調理パンに比べ、調理マシンが自動で仕上げるため、店員はパックをセットするだけで済み、オペレーションの負担が非常に軽くなります。

  • 新たな価値の創出: ECサイト「宅麺.com」との協業は、コンビニが外部の専門的な技術やブランドを取り込むことで、商品開発の限界を打ち破る成功事例となります。これは、今後も様々なジャンルの名店とのコラボレーションの可能性を示唆しています。

まとめ

セブン-イレブンの「お店で仕上げた できたて麺」サービスは、「冷凍技術」、「蒸式調理マシン」、そして「外部専門家(宅麺.com)との協業」という三つの要素が融合した、第三の調理革命と言えます。

埼玉県での先行導入を皮切りに、このサービスが全国に拡大すれば、消費者の「コンビニの食事」に対する認識は大きく変わるでしょう。手軽さと品質の両立は、忙しい現代人の食生活を豊かにする鍵となります。

名店のラーメンを「できたて」で提供するこの新しい試みは、外食と内食の境界を曖昧にし、今後の日本の「中食」市場のあり方を根本から変える可能性を秘めています。